2003年1月にライブリーデイサービス開設以来、私は認知症介護一筋に歩んできました。
周りからは「認知症介護は大変でしょう。」そんな風にお声がけいただくことが少なくありません。けれども、これまで私が彼らにしてあげられたことより彼らから頂いたものの方が遥かに多い。それが実感です。


20年を超える認知症の方々との時間は、私自身の価値観や心の機微、視野を広げ、深めてくれました。同時に人間を深く理解できるように多くのことを教え続けてくれます。そして何より、認知症も老いることも忌むべきことじゃない。欠けているからこそ、人間という存在への愛おしさが増すのだと、今も日々実感し続けています。



老いても認知症になっても、その人らしくあり続けるお手伝いをしたい。私たちはそう願っています。